ITHE LIFE STUDIO・からだ美調律®代表、Hakoこと溝口葉子です。
前回に引き続き、
オトナの女性に必要な身体づくりについてのお話です。
今回はもう少し具体的に実例あげて書いてみたいと思います。
例えば、皆さん身体がかたいことが気になっていて、
それが原因で身体がガチガチだから、
腰や背中が凝るので、なんとかしたい!
と思ったとします。
さて、ここで皆さんは何をしますか?
・ストレッチ
・ヨガ
が定番ではないでしょうか?
実際にオトナ世代の方々に、
私のスタジオにいらっしゃる前にどんなことをしましたか?と聞いてみると、
ほとんどの方が上記の二つを挙げます。
その理由の多くは、
「他に何か方法ありますか?」というもの。
オトナ世代は、若者のように(笑)キツイ運動やダンス、スポーツはできないし(と思っている)、
できそうなものとして考えると、
ストレッチの他に、ヨガだったらできそうかも?と思うようです。
ですが、
実際にストレッチやヨガを行ってかえって身体を痛めてしまったという方も
実は多くいらっしゃいます。
*決してヨガが悪いわけではなく、ヨガはとてもいいものだと私は思っています。
オトナ世代がまず取り組むべきは、
身体を「動ける状態」にしてあげること。
ストレッチやヨガをすることで身体を動けるようにするのではなくて、
動ける状態の身体で、ストレッチやヨガをすると、
よりその動きの本来の効果を得ることができます。
では、どうするか?
まずは、関節が動きやすい状態にととのえ、
かたまっている部分は緩めます。
例えば、脚の裏側を伸ばすストレッチをする場合は、
まずは股関節を緩めて動かし、股関節からスムーズに動けるようにして、
お尻、太腿の側面、膝の裏側から太ももの裏側も緩め、
足首も緩めてからさらに可動域を広げられるように動かして、スムーズに歩ける状態にします。
ここまでしてから脚の裏側を伸ばすストレッチをすると、
ストレッチ本来の効果を得やすくなります。
「からだ美調律」のレッスンではこのように
身体を緩めてととのえてからストレッチもしますが・・・
実は、ストレッチはおまけのようなものでもあります。
おまけ・・・というか「確認」です。
ここまでととのえておくと、
ふだんよりもストレッチがやりやすくなっているはず。
それを確認するために、左右の差の違いを比べることもレッスンに取り入れています。
右側だけ先に緩めておいて、左側はまだ緩めていない状態でストレッチをしてみる。
すると、右脚はストレッチがずいぶんとしやすくなっていることに気づきます。
ということは?
ストレッチをしなくても、身体を緩めてととのえることで、
すでにストレッチをするよりも動きやすい身体になっているということに気づきます。
緩めてととのえていない左側は、ストレッチをしているのに固くてイテテという感じ。
緩めてととのえた右側は、ストレッチをしていないのに、動きやすくて最初より身体がやわらかくなっているわけです。
ということは・・・?
ふだん固まったまま歩いたり日常生活をおくっているのと、
緩めてととのえた身体で歩いたり日常生活をおくるのでは、
ふだんの生活のクオリティに差が出る、ということに気づきます。
この脚の裏側のストレッチは一例であり、
それが腕を上にあげるストレッチ、横に身体を倒すヨガのポーズ、だったり、
動く内容は様々でも、同じような現象が起きます。
肩関節、肩甲骨、脇、大胸筋など、
上半身も緩めてからストレッチをしたりポーズをすると、
各段にやりやすくなります。
腕を上にあげる、というシンプルな動作で比較してみると分かりやすいですね。
腕を上にあげる動作は日常生活の中でたくさんあります。
物を取ったり、扉を開けたり。
数少ない参加したレッスンで腕を上げてストレッチをする回数よりも、
毎日の日常生活で腕を上げる回数の方が圧倒的に多いですよね。
ということは、
わざわざ時間を割いて運動したりストレッチするよりも、
緩んでととのった動きやすい身体で日常生活を送ることが、
自然とストレッチや運動になっているって、いいと思いませんか?
がんばって何かをすることが解決の方法ではなくて、
実は自分の身体の状態を理解して、
自分でととのえられるようになることが、
いつまでも動ける身体になれる近道。
先ほどお話した、脚の裏側のストレッチで、
緩めていない左側と、緩めた右側の、
身体の感覚の違いを「体感」すると、
きっとここで私が書いたことが理解しやすいと思います。
身体を緩めてととのえる動きは、
実はとっても地味(笑)
「動きました!」というスッキリした感じもあまりありません(笑)
ですが、「動ける身体にととのえること」はとっても大事。
その機能的に動ける身体で、日常生活をおくることが、
軽やかな身体で趣味や旅行を楽しめる基礎となります。
オトナの女性には、いくつになっても、
健康で美しい人生を楽しんでいただきたい♪
そう思って書いたら、長くなってしまいました・・・
次回に続きます。
Hako